
腰痛になると仕事や生活に支障が出るため、とても困ってしまいます。できるなら腰痛になりたくない。そう思っていても、6割以上の方が一生のうち一度は腰痛になると言われています。
ある年の調査では、『風邪で病院を受診するより、腰痛で病院を受診する人の方が多かった』
というデータもあるほど・・。
そこで、今回は腰痛(急性腰痛/慢性腰痛)になってしまった時の対処方法について書きたいと思います。
急性腰痛と慢性腰痛の違い
急性腰痛:何かのきっかけで関節や筋肉、椎間板などの組織が傷ついて出てきた腰痛。ズキズキとした痛み。
慢性腰痛:3ヶ月以上痛みが継続する腰痛。ずーんとした重い痛み。
自然回復(治癒)の違い
急性腰痛:通常は2日〜1週間程度で自然に改善する
慢性腰痛:自然に改善してこない(傷ついた組織は回復しても、腰痛になった他の原因が治っていないため)
対処方法の違い
急性腰痛
・痛い=安静ではなく、可能な範囲で仕事や生活を維持しましょう
・痛みが強い場合は、鎮痛薬の服用について医師に相談してみましょう
・痛みが出る動きを避けて、楽な姿勢・楽な動作を見つけて体を動かしましょう
慢性腰痛:
・運動不足を感じていたら、1日5分でも継続できそうな運動を始めてみましょう
・体を温めて血行を良くしましょう(温泉・体操・ストレッチなど)
・鎮痛薬や電気治療・マッサージなど、自分が動かない治療方法から自分も動く治療方法に切り替えましょう
→ 慢性腰痛の方は脳や神経が敏感になりやすく、○○すると痛い・痛くなりそうが先行してからだを硬直させてしまいます。そのため、マッサージなどの治療は『気持ちいい・楽』という感覚は得られても、痛い・痛くなりそうという状態まで変えることができません。慢性腰痛を改善させるためには、脳に『これなら動けそう』『こうすると痛くない』といった体験を積ませてあげることが1つのポイントになります。
今回は急性腰痛と慢性腰痛の対処方法について書きました。
急性腰痛は、いかに仕事や生活を維持できるかがポイントになります。
慢性腰痛は、動ける・痛くないという体験を積んでいくことがポイントになります。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
足と腰のリハビリテラス 伊波(いは)
(補足)慢性腰痛の対処方法について
※ 鎮痛薬やマッサージなどの治療は使い方が大切だと言われています。痛みを抑えるための治療として利用しつつ、一緒に運動を行う。世界的にもこの方法が推奨されています。

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